こんにちは、あいです。
10月に入って、伊勢の町は神嘗祭(かんなめさい)に向けて少しずつ空気が変わってきました。その神嘗祭が終わった翌週、伊勢市から南西へ車で40分ほどの大紀町(たいきちょう)で、もうひとつ秋の行事が予定されています。皇大神宮(内宮)の別宮・瀧原宮(たきはらのみや)の周辺でひらかれる「瀧原宮大祭」です。
瀧原宮の参道そのものの歩き方は、6月に瀧原宮への参道、地元の歩き方で書きました。今回は同じ参道が一年でいちばん賑やかになる日のことを、2026年10月5日時点で公表されている情報をもとにまとめます。まだ実施前の行事なので、日程や内容はすべて「予定」として読んでくださいね。

2026年は10月25日(日)、9時から15時の予定
三重県観光連盟の公式サイト「観光三重」のイベントページでは、2026年の瀧原宮大祭は次のように案内されています。
- 日程: 2026年10月25日(日)
- 時間: 9時〜15時
- 場所: 皇大神宮別宮 瀧原宮周辺(度会郡大紀町滝原)
- 内容: 今年の稲穂を瀧原宮へ奉納する「初穂曳(はつほびき)」や「木遣(きやり)」、神事、舞楽などを予定
- 同時開催: 大紀ふれあいまつり
大紀町公式サイトの観光イベントカレンダーにも、2026年10月25日に「瀧原宮大祭・大紀ふれあいまつり」と載っていて、日付は一致しています。問い合わせ先は大紀町観光協会になっていて、町の秋の行事として案内されているものです。
当日の細かい時間割や会場図は、あたしが調べた時点ではまだ見つけられませんでした。昨年は開催の直前に観光協会から会場案内図と駐車場配置図が出ていたので、今年も出かける前にもう一度確かめるのが安心です。
初穂曳ってどんな行事?
初穂曳は、その年に実った稲穂を奉曳車(ほうえいしゃ)に載せて、みんなで綱を曳いてお宮へ奉納する行事です。伊勢の町でも神嘗祭にあわせて外宮と内宮へ曳かれますが、瀧原宮では大紀町の人たちが、自分たちの「遙宮(とおのみや)」へ曳いていきます。
昨年(2025年10月26日)の様子は、伊勢新聞と観光三重がそれぞれ事前に伝えていました。どちらも初穂曳は午前9時から、会場は瀧原宮周辺と駐車場としています。伊勢新聞によると、ふれあいまつりは午前10時に始まり、特産品の販売や木工体験、木やり唄などの郷土芸能のステージ、餅まきがあったそうです。
今年も同じ流れになるかは、まだ分かりません。ただ、観光三重の案内は9時開始なので、初穂曳を見たいなら朝のうちに着いておく、というのがひとつの目安になりそうです。

そもそも瀧原宮は、どういうお宮?
神宮司庁の公式サイトによると、瀧原宮と瀧原竝宮(たきはらならびのみや)は皇大神宮の別宮で、どちらも天照大御神御魂(あまてらすおおみかみのみたま)をお祀りしています。倭姫命(やまとひめのみこと)が「大河の瀧原の国」という美しい土地に宮殿を造られたのが起源と伝えられ、古くから「遙宮」として崇敬を集めてきた、と紹介されています。
同じページには、樹齢数百年を越える杉の木立に囲まれた参道と、谷水の流れを利用した御手洗場(みたらし)があること、御船倉(みふなくら)を有するなど他の別宮と異なる点が多いことも書かれています。
ひとつ覚えておきたいのは、瀧原宮も式年遷宮でお宮を建て替える別宮だということ。大紀町観光協会の案内では、今年の4月12日に瀧原宮の御木曳(おきひき)行事があり、御用材が地域の人たちの手で曳かれました。春に御用材、秋に初穂。同じ町の人が同じお宮へ、一年のうちに二度、綱を曳くことになります。
当日の歩き方 ― 駐車場と滝原駅
車の場合
観光三重の案内では、紀勢自動車道の大宮大台インターチェンジから国道42号を尾鷲方面へ約5分(大紀町観光協会の案内では約7分)。瀧原宮大祭のページに載っている駐車場は100台です。
昨年の観光三重の記事では、まつりにあわせて743台分の駐車場が用意され、時間帯によって車が入れなくなる区域がある、とされていました。今年の台数や配置は10月5日時点では確認できていないので、ここは直前の案内を待ちたいところです。ふだんの瀧原宮は入口のすぐ前に停められますが、この日は少し離れた場所から歩くつもりでいたほうがよさそうです。
電車・バスの場合
JR紀勢本線の滝原駅から徒歩約20分。三重交通の高速バス(南紀方面)の「瀧原宮前」停留所なら降りてすぐ、と案内されています。紀勢本線は本数が限られるので、帰りの時刻は行く前に必ず確かめてください。あたしは以前、帰りの列車を見落として駅で1時間以上待ったことがあるので、これだけは強く言えます。
参道のこと
鳥居から先の参道は約600メートル。まつりの会場が賑やかでも、参拝の作法はいつもと同じです。会場で食べたり飲んだりしたものは鳥居の外で済ませて、参道では端を静かに歩く。瀧原宮、瀧原竝宮、若宮神社、長由介神社の順は、境内の立て札でも確かめられます。
おじいちゃんの話と、あたしの宿題
じつは、あたしはまだ大祭の日に瀧原宮へ行ったことがありません。去年の10月の終わりにおじいちゃんと歩いたのは、誰もいない早朝の参道でした。
その話をしたら、おじいちゃんに「静かな瀧原宮しか知らんのは、半分しか見とらんということやな」と言われてしまいました。木遣りの声が杉の木立に響くのは、あの森の深さがあってこそなんだそうです。「どっちがええとかやない。両方見て、はじめて遙宮がどういう場所か分かる」とも。
静かなお宮が好きなあたしとしては、ちょっと耳が痛い話でした。

今年は10月25日に行って、初穂が参道の入口まで曳かれてくるところを自分の目で見てくるつもりです。実際に歩いて分かったことは、またあらためて記録します。
まとめ ― 神嘗祭の翌週、遙宮の秋
- 瀧原宮大祭は2026年10月25日(日)9時〜15時の予定(観光三重・大紀町公式で日付一致)
- 初穂曳・木遣・神事・舞楽などが予定され、大紀ふれあいまつりと同時開催
- 滝原駅から徒歩約20分、車は大宮大台ICから5〜7分ほど。駐車場の配置は直前の案内を確認
- 静かな参道を歩きたい人は、この日を外すという選び方もあります
伊勢市内では10月16日の外宮の奉幣から神嘗祭が続き、その翌週に瀧原の初穂曳。初穂が伊勢の中心から遙宮へと順に届いていく10月です。天候などで内容が変わることもあるので、出かける前に大紀町観光協会の最新の案内を確かめてくださいね。
参考
- 観光三重(三重県観光連盟)「瀧原宮大祭」イベントページ(2026年10月25日開催分・2026年10月5日閲覧)
- 大紀町公式サイト「観光イベントカレンダー」(2026年4月13日更新・2026年10月5日閲覧)
- 観光三重「PHOTO CONTEST 2026 作品募集中! 大紀ふれあいまつり・瀧原宮大祭」(2026年10月5日閲覧)
- 伊勢新聞「26日、大紀ふれあいまつりと瀧原宮大祭を同時開催 初穂曳の参加者募集 三重」(2025年10月23日)
- 観光三重「食と伝統がテーマの秋祭り 大紀ふれあい祭り&瀧原宮大祭が同時開催!」(2025年10月22日)
- 大紀町観光協会「神宮式年遷宮 瀧原宮」(2026年10月5日閲覧)
- 神宮司庁公式サイト「域外の別宮」瀧原宮・瀧原竝宮の項(2026年10月5日閲覧)