伊勢市駅から内宮へのバス ― 定番の10番のりばと、地元が使う9番のりば

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こんにちは、あいです。

週末や連休の伊勢市駅前で、内宮行きバスののりばに長い列ができているのを見かけたことはありませんか。JRと近鉄の改札を出て正面、10番のりばから出る内宮前行き(51・55系統)は、伊勢に来た観光の方のほとんどが使う定番ルートです。定番なだけあって、混む日は本当に混みます。

でも実は、同じ伊勢市駅前から、行き先表示に「内宮」と書いていないのに内宮のすぐ近くまで行けるバスがあるのです。地元では割と当たり前に使われているのに、観光の方はまず乗らない。今日はその乗り方を、在住者目線で整理してみますね。

あい:立ち姿で挨拶

鍵になるのは「浦田町」バス停

内宮の玄関口である宇治橋のたもとには「内宮前」バス停がありますが、そこからおはらい町通りを北へ抜けた反対側の入口に、浦田町(うらたちょう) というバス停があります。宇治浦田の交差点のそば、市営の浦田駐車場の近くです。

位置関係でいうと、浦田町バス停からおかげ横丁までは400mほど、内宮の宇治橋までは、おはらい町通りをぶらぶら歩いて800mほど。歩いて10分あまりの距離です。

つまり、「内宮前」まで行かなくても、「浦田町」で降りれば内宮はもう目の前なのです。しかも、おはらい町を北の入口から鳥居に向かって歩いていく形になるので、参道の街並みを端から端まで楽しみながら宇治橋に着く、という気持ちのいい道順になります。

9番のりば ― 志摩方面行きのバスが浦田町を通る

ここからが本題です。伊勢市駅前の9番のりばからは、御座港・宿浦・越賀西といった、志摩・南伊勢方面へ向かう長距離のバスが出ています。行き先表示は「御座港」「宿浦」。「内宮」の文字はどこにもありません。

でも、これらのバスは市街地を抜けるとき、浦田町に停車してから伊勢道路で山を越えて志摩へ向かいます。だから、浦田町で降りてしまえば、内宮への足として普通に使えるのです。

あい:指差しで説明

観光の方がこのバスに乗らない理由は単純で、行き先に「内宮」と書いていないから。10番のりばに列ができている横で、9番のりばの志摩方面行きは拍子抜けするくらい静かに出ていきます。あたしも初めておじいちゃんに教えてもらったときは、「え、そのバスでいいの?」と半信半疑でした。

ただし、正直に書いておくと、9番のりばの志摩方面行きは本数が少ないです。平日で1日数本という水準なので、「時間が合えばラッキー」くらいの位置づけで考えてください。乗る前に、三重交通の公式サイトで伊勢市駅前→浦田町の時刻を検索しておくのが確実です。

実は本命は7番のりば ― 「浦田町」行きの地元路線

「本数が少ないなら結局使えないのでは?」と思った方へ。実はもうひとつ、地元の足になっている選択肢があります。

伊勢市駅前の7番のりばからは、行き先表示がそのまま**「浦田町」のバス**(古市経由や伊勢病院前経由の系統)が出ています。こちらは朝から夜まで便があって、9番のりばの志摩方面行きよりずっと使いやすい。古市経由の便は、江戸時代の参宮街道筋だった古市の丘を越えていくので、車窓も少し面白いルートです。

  • 10番のりばの内宮前行き ― 定番。宇治橋前まで直行。ただし混む
  • 9番のりばの志摩方面行き ― 浦田町で降りる。空いているが本数少なめ
  • 7番のりばの浦田町行き ― 地元の生活路線。本数もそこそこある

「内宮に行くなら10番のりば」とだけ覚えていると見えてこない選択肢が、実は隣ののりばに並んでいる、というわけです。帰りも、浦田町のバス停から伊勢市駅前方面へ戻る便があります。

なお、運賃や細かい時刻はダイヤ改定で変わるので、この記事では書きません。お出かけ前に三重交通公式サイトで最新の時刻・運賃・のりばを確認してくださいね。バスを一日いろいろ乗り継ぐ予定なら、みちくさきっぷの一日活用法も参考になると思います。

おじいちゃんの「内宮さんは浦田町で降りるもんだ」

あい:座って話す

このバスの使い方は、おじいちゃんに教えてもらいました。

ある連休の朝、一緒に内宮へお参りに行こうとして、あたしが当たり前のように10番のりばの列に並ぼうとしたら、おじいちゃんがすたすたと隣ののりばへ歩いていくのです。「そっちは違うよ?」と声をかけたら、「内宮さんへ行くのに、内宮行きに乗らなきゃいけない決まりはないぞ」と一言。

乗り込んだ志摩方面行きのバスは、座席に余裕があって、窓の外を眺めているうちに浦田町に着きました。降りてみれば、おはらい町の入口はすぐそこ。朝の光の中を、赤福本店の前を通って宇治橋まで歩く道のりは、行列に並んで着くのとはまったく違う気分でした。

おじいちゃんいわく、昔から地元の人は用事のついでにこういうバスを普通に使ってきたそうで、「観光の人は行き先の字しか見んからなあ」と笑っていました。路線図を眺めると、同じ道を通るバスが見えてくる。当たり前のことなのに、教えてもらうまで気づけませんでした。

まとめ ― 行き先表示だけで判断しない

最後に整理しておきます。

のりばバス降りる場所特徴
10番内宮前行き(51・55系統)内宮前(宇治橋前)定番・本数多い・混雑日は行列
9番御座港・宿浦方面行き浦田町空いているが1日数本
7番浦田町行き(古市経由ほか)浦田町(終点)地元の生活路線・朝から夜まで

浦田町からは、おはらい町通りを10分ほど歩いて宇治橋へ。歩くこと自体が参拝の楽しみになる道なので、「バス停から遠い」というより「参道の入口に着く」と考えるのがいいと思います。

外宮を先にお参りしてから内宮へ向かう定番の流れについては外宮から内宮への移動 ― 徒歩とバスの選び方を、そもそも伊勢市駅から内宮まで歩いてしまう選択肢については伊勢市駅から内宮まで歩くを、それぞれ併せてどうぞ。

正月三が日や連休のピークには、どののりばのバスも道路ごと混むので、その日は初詣の混雑回避で書いたように時間帯をずらすのが先決です。それでも、普通の週末の「ちょっと混んでるな」くらいの日なら、隣ののりばを知っているだけで、内宮までの道のりがずいぶん穏やかになりますよ。

それでは、また次の記事で。


出典・参考: 三重交通公式サイト(sanco.co.jp) / おかげ横丁公式サイト(okageyokocho.com) / 伊勢市公式サイト(city.ise.mie.jp)