こんにちは、あいです。
月読宮(つきよみのみや)について、「歩き方」のほうは前に月読宮の歩き方にまとめたんですけど、そのあとで一番よく聞かれたのが、実は境内のことじゃなくて 「車で行けるの?」「駐車場ある?」 というほうでした。
たしかに月読宮は、内宮や外宮みたいに「駐車場の案内看板が遠くから出ている」タイプのお宮ではありません。神宮司庁の公式サイトを見ても、月読宮のページに書かれているのは所在地(伊勢市中村町742-1)と「近鉄五十鈴川駅より徒歩10分」というアクセスまでで、駐車場の台数や利用時間の案内は載っていません。だから、車で向かう人は現地に着くまで規模が分からない。

今回は、その「着くまで分からない部分」を、在住者として見えている範囲で書いておきます。数字は年や運用で変わりうるものなので、あくまで判断材料として読んでください。
まず前提 ― 月読宮は「小さいお宮」ではなく「小さい駐車場のお宮」
境内そのものは、決して手狭ではありません。神宮司庁の案内によると、月読宮の境内には皇大神宮(内宮)の別宮が四社、横並びに鎮座しています。右から月読荒御魂宮(つきよみあらみたまのみや)、月読宮、伊佐奈岐宮(いざなぎのみや)、伊佐奈弥宮(いざなみのみや)の順で、参拝は月読宮 → 月読荒御魂宮 → 伊佐奈岐宮 → 伊佐奈弥宮 の順が一般的とされています。
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出典: Daderot, Wikimedia Commons / CC0
つまり、境内は「四社を順に巡る」だけの広さがある。なのに、車で受け止められる容量のほうは、それに全然追いついていないんです。ここのギャップが、月読宮に車で行くときの一番のポイント だと、あたしは思っています。
入口が二つある ― どちらから入るかで話がまったく変わる
月読宮には、性格の違う入口が二つあります。
- 御幸道路(みゆきどうろ)側: 外宮と内宮を結ぶ幹線沿いの入口。市内を走っていると、こちらの鳥居のほうが目に入りやすい
- 国道23号(南勢バイパス)側: いわゆる裏参道側。参拝者用の駐車場が接しているのは、基本的にこちら
ここが、初めて行く人がつまずくところです。「見つけやすい入口」と「車を停められる入口」が同じではない。
各種の参拝案内では、南勢バイパス側の参拝者用駐車場は 15〜20台程度 と紹介されています。神宮司庁公式が台数を出している数字ではないので断定はできませんが、体感としてもその規模感で合っています。御幸道路側の鳥居のそばにも、車を寄せられる砂利のスペースがあると案内されることがありますが、こちらはさらに小さく、「駐車場」と呼べるほどの区画ではありません。
つまり、十数台が埋まったら、その先の受け皿はほぼ無い というのが月読宮の現実です。内宮のように「A駐車場がダメならB、それもダメなら臨時」という積み上げが効きません。

御幸道路の実情 ― 混むというより「右折で詰まる」
月読宮まわりの道について、「渋滞しますか?」と聞かれることがあるんですけど、正直に言うと、月読宮そのものが渋滞の原因になることはまずありません。参拝者の絶対数が内宮とは桁違いですから。
気をつけたほうがいいのは、渋滞よりも 右折待ち のほうです。
御幸道路は外宮と内宮を結ぶ幹線で、朝夕は通勤の車がそれなりに流れます。その流れの中で、境内側へ曲がろうとして対向の切れ目を待つ形になると、後続を止めてしまう時間が生まれます。あたしがおじいちゃんの車で通っていて「あ、これは気を遣うな」と思うのは、だいたいこのタイミングです。
なので、月読宮に車で行くなら、
- 対向車線を横切らずに入れる向き から回り込む
- 迷ったら一度通り過ぎて、安全に転回できる場所まで行ってから戻る
このどちらかを、出発前にざっくり決めておくと落ち着いて動けます。「無理に曲がらない」を最初から決めておくだけで、月読宮まわりの運転はかなりラクになります。
なお、伊勢市内は年間を通して工事や行事による規制が入ることがあります。伊勢市公式サイトの道路・交通情報や、三重県の道路規制情報のページを出発前に一度見ておくと安心です。ちなみに 2026年8月18日時点 では、7月25日から8月2日まで行われていた第一次お木曳行事の川曳はすでに終わっていて(その記録は川曳が終わった夏に書きました)、市街地の大きな規制も落ち着いた状態です。
内宮とセットで回るなら、順番は「先に月読宮」
車で伊勢に来る方の多くは、月読宮だけを目的地にするのではなくて、内宮とセットで考えていると思います。その場合、あたしがおすすめしたいのは 先に月読宮、あとから内宮 という順番です。
理由は単純で、内宮の駐車場は「待てば入れる」ことが多いのに対して、月読宮の駐車場は 満車のときに待つ場所すらない から。順番を逆にすると、内宮でしっかり時間を使ったあとに月読宮へ来て、停められずにそのまま帰る、という結末になりがちです。
朝の早い時間なら、月読宮の駐車場はまず埋まっていません。四社を丁寧にお参りしても、そんなに長い時間はかかりませんから、内宮の混雑が本格化する前に済ませて移動する、という組み立てが現実的だと思います。
内宮・外宮側の駐車場やICの選び方については、車で伊勢神宮へ来る場合の駐車場と渋滞のほうに書いているので、そちらと合わせて読んでもらえると全体像がつかみやすいかなと思います。
おじいちゃんと、停められなかった日のこと
去年の秋、おじいちゃんと車で月読宮に行ったときのことです。
その日は連休の中日で、あたしは完全に油断していました。「月読宮なんて空いてるでしょ」と思って、お昼すぎに出発したんです。着いてみたら、駐車場はきっちり埋まっていて、あとから来た車が入口のところで止まったまま、どうしようか迷っている。

おじいちゃんは何も言わずに、そのまま通り過ぎました。あたしが「え、行かないの?」と聞いたら、
「停められん日に無理して停める場所じゃないんだ、ここは。路肩に寄せたら、後ろの人が困る。神さまにお参りするのに、人を困らせて行くのは順番が違うだろう」
と言われて、あたし、けっこう長いこと黙ってしまいました。
結局その日は別宮めぐりをあきらめて、翌週の平日の朝に二人でもう一度行き直しました。がらがらの駐車場に停めて、朝の光が四社に差している中を歩いて、「これでいいんだよ」とおじいちゃんが言ったのを覚えています。
正直、あたしはまだ「せっかく来たんだから」と思ってしまうタイプなので、これはちょっと耳が痛い教訓でした。
まとめ ― 車で月読宮に行く前の4つの判断材料
最後に、判断材料だけ短く整理しておきます。
- 駐車場は小さい: 参拝者用は国道23号(南勢バイパス)側で15〜20台程度と案内されている規模。満車時の受け皿は事実上ない
- 入口を間違えない: 見つけやすいのは御幸道路側、停められるのは基本バイパス側
- 右折を避ける設計: 御幸道路は幹線。曲がりにくい向きなら、通り過ぎて安全に転回してから戻る
- 内宮とセットなら月読宮が先: 待てない駐車場を先に、待てる駐車場をあとに
月読宮は、車でも行けるお宮です。ただ、「行けること」と「気持ちよく行けること」の差が、伊勢の別宮の中ではわりと大きい場所だと思います。時間さえずらせば、驚くほど静かに四社と向き合える。そこは間違いなく、この場所のいいところです。
それでは、また次の記事で。
出典・参考: 神宮司庁公式サイト 域外の別宮(isejingu.or.jp) / 伊勢市公式サイト 道路・交通情報(city.ise.mie.jp) / 三重県道路規制情報(douro.pref.mie.jp) / 伊勢御遷宮委員会(isesengu.jp)
駐車場の台数は神宮司庁公式が公表している数値ではなく、複数の参拝案内で紹介されている目安です。運用は変わりうるため、現地の掲示を優先してください。